不動産お役立ちコラム
年収400万円の住宅ローンはいくらまで可能?目安や頭金なしの借入額
「年収400万円の住宅ローンで借りられる上限や理想の借入額は?」
「頭金なしならいくらまで借りられる?」
上記のような疑問をお持ちの方は多いかと思います。
年収400万円で借りられる上限や目安となる金額がわかれば購入物件を検討しやすくなりますね。
そこで本記事では、年収400万円の「住宅ローン借入額」「頭金の有無」「金利タイプ別の返済額」について解説します。
選ぶ金利や頭金の有無によって月々の返済額が異なるため、記事を参考により自分の条件にあった住宅ローンを確認してくださいね。
【コラムでわかること】
- 年収400万円の住宅ローンの上限額と目安の金額
- 金利タイプや頭金で異なる月々の返済額
- 年収400万円で住宅ローンを組むのが不安なときの対応策
目次
年収400万円は全国平均給与
国税庁の民間給与実態統計調査によると、令和3年度の日本人の平均給与は443万円です。
つまり、年収400万円は日本人の平均であり住宅ローンを借りることは十分可能といえます。
では、年収400万円はいくらまでなら借りられるのか?無理なく返済できる金額はいくらになるのか確認してみましょう。
参照サイト:標本調査結果|国税庁
年収400万円の住宅ローン借入額の上限は3800万円
年収400万円の住宅ローン借入額の上限は、金利や金融機関にもよりますが約3800万円です。
3800万円の返済額は月々10万円程度になります。やや高いと感じる方が多いのではないでしょうか?
住宅ローンの上限まで借りてしまうとライフステージの変化や金利上昇によって返済困難になるリスクが高くなるため注意が必要です。
では、年収400万円の無理のない借入金額とはいくらになるのでしょうか?
年収400万円の住宅ローンの目安は2500万円
年収400万円の理想的な返済負担率は25%以内といわれています。
年収400万円の手取り額が月26万円なため「26万円×25%=6.5万円」になり、月々6.5万円の返済に抑えるのが目安になります。
住宅ローン借入額 | 月々の返済額 |
2000万円 | 51,000円 |
2200万円 | 57,000円 |
2400万円 | 62,000円 |
2500万円 | 64,000円 |
2600万円 | 67,000円 |
(上記は変動金利0.5% 35年間返済 元利均等でシミュレーションした結果)
年収400万円の借入額の目安は2500万円ということがわかりました。
ですが、選ぶ金利タイプや頭金によって返済額が異なるため、次の章でシミュレーションした結果をご紹介します。
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変動金利と固定金利で理想の借入額は異なる。お得なのはどっち?
変動金利と固定金利どちらで住宅ローンを組むかで大きく借入額の目安が変わってきます。
理由は変動と固定では金利が大きく違うからです。
近年では人気のフラット35を初めとする固定金利が上昇しており、変動金利は変わらず超低金利時代が続いています。
フラット35の金利は1.97%(2023年5月時点)ですが、変動金利では0.5%以内の商品も多くあります。
金利の違いから変動金利を選ぶ方が多い傾向ですが、どれだけ借入額に影響するのか確認してみましょう。
【月々の返済額】
住宅ローン借入額 | 変動金利0.5% | 固定金利1.97% |
2000万円 | 51,000円 | 66,000円 |
2200万円 | 57,000円 | 72,000円 |
2400万円 | 62,000円 | 79,000円 |
2500万円 | 64,000円 | 82,000円 |
2600万円 | 67,000円 | 85,000円 |
固定金利では2000万円の住宅ローンを組んだ時点ですでに目安になる6.5万円の返済を超える結果になりました。
固定金利は35年間金利が一定なため、金利上昇によって返済額が増えるリスクはありません。
返済額が最初に決定するため計画的に返済できるメリットはありますが、変動金利と比べて月々の返済額が高くなるデメリットがあります。
なるべく現在の返済額を抑えたい方は変動金利がおすすめです。
ですが、変動金利は将来の返済額を約束するものではないため、金利上昇によるリスクを十分理解してから検討してみましょう。
年収400万円の頭金はいくら?頭金なしのデメリットとは
近年では頭金なしで住宅ローンを借りられる金融機関が増えてきており、フルローンで住宅ローンを組むことも可能です。
ですが「頭金なし」「あり」の違いで返済額や金利が異なるため、頭金なしのメリット・デメリットを理解した上で検討することが大切です。
年収400万円の理想的な頭金はいくら?
頭金の目安は住宅価格の10%~20%です。
年収400万円で住宅ローンを2400万円組んだ場合、頭金は「240万円~480万円」になります。
【2400万円の物件価格 金利1% 元利均等 35年間返済の場合】
借入額 | 月々の返済額 | 総返済額 | |
頭金なし | 2400万円 | 67,000円 | 2840万円 |
頭金200万円 | 2200万円 | 62,000円 | 2600万円 |
頭金400万円 | 2000万円 | 56,000円 | 2370万円 |
10%~20%頭金を入れることで借入額を減らし、月々の返済額を減らすことができます。
また、支払う利息も減ることから総返済額に100万円以上の差が生まれます。
最初に頭金を入れるメリットが大きいことがわかりましたが、あくまで手元資金と将来計画に合わせて頭金のありなしを決めることが重要です。
頭金なしのメリット・デメリット
【メリット】
- 頭金を貯めずに早めに住宅ローンを開始できる
- 現金を残すことで金利の高い教育ローンやカーローンを組まないですむ
【デメリット】
- フルローンになるため月々の返済が家計を圧迫する可能性がある
- 借入金額がギリギリだと住宅ローン審査が通りにくくなる
貯金がなくても早めに住宅ローンを組むことで無駄な賃料を払わずに資産を形成することができます。
また、住宅ローン以外のローンを組む可能性がある方は、無理に頭金を支払わない方がいいでしょう。低金利の住宅ローンのほうがトータルで節約できる場合があります。
頭金ありのメリット・デメリット
【メリット】
- 金利が安くなる金融機関がある
- 審査が通りやすくなる
【デメリット】
- 現金が少なくなり急な出費に対応できない可能性がある
頭金を入れて借入額を物件価格の9割以下や8割以下にすることで金利が安くなる金融機関があります。
金利は低いほど無駄な利息を支払わずに返済できるため、資金に余裕があれば頭金を入れることを検討してみましょう。
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年収400万円で住宅ローンを組むときに不安な場合の対応策
夫婦が協力「ペアローン」または「収入合算」
「年収400万円で35年間ちゃんと返済できるのか不安だ」という方は多いかと思います。
その際に検討したいのが配偶者の収入を含めて住宅ローンを借りる方法です。
配偶者と協力して住宅ローンを借りる方法として「収入合算」と「ペアローン」があります。
夫婦が協力して住宅ローンを返済していくため精神的にも金銭的にも単独で借りるより1人の負担を軽減できます。
借入期間を延ばす
借入期間は長いほど月々の返済額を安く抑えることができます。
返済額に余裕を持つことで「残業代カットなどで収入が減る」「子どもの教育費などで支出が増える」場合でも返済が困難になるリスクを軽減できます。
ただし、借入期間が長いほど利息が増え、総返済額が高くなることを忘れてはいけません。
そのため、最初は35年間の借入期間で契約し、余裕が生まれた時期に繰り上げ返済して借入期間を短縮する方法がおすすめです。
まとめ
年収400万円は住宅ローンの借入上限額3800万円、無理のない借入金額は2500万円程度です。
ただし、選ぶ金利プランによって借入上限額や理想の借入額が異なります。
ご家庭ごとの条件にあった住宅ローンを組むために、住宅購入と合わせて信頼できる不動産会社に相談してみましょう。
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