建売住宅とは｜よく聞くデメリットってホントなの？

「建売住宅と分譲住宅の違いってなに？」

「建売住宅は注文住宅と比較して安いから耐震性や断熱性が悪いってホント？」

住宅を探していると「建売住宅」「分譲住宅」「注文住宅」などのワードを見たことがあるかと思います。そもそも建売住宅とはどのような物件を指すのか。なんとなくわかってはいるけれど詳しくはわからない人もいるかと思います。また、購入前にはデメリットもしっかり把握しておきたいですよね？

そこで今回は、建売住宅の意味やよく聞くデメリットなどを解説します。ぜひ参考にしてくださいね。

【コラムでわかること】

• 建売住宅、分譲住宅、注文住宅、建築条件付き売地の意味
• 建売住宅でよく聞くデメリット
• 建売住宅のメリット
• 建売住宅が向いている人

建売住宅とは？一戸建ては4パターン

検討している物件がマンションではなく一戸建ての場合「建売住宅」「分譲住宅」「注文住宅」「建築条件付き売地」の4パターンから選択することになります。

「建売住宅」と「分譲住宅」はほぼ同じ意味です。どちらも「土地＋建物」がセットになって販売されています。違いは広い土地をいくつかの区画に分けた分譲地に家を建てているかどうかになります。似ているコンセプトの外観が並んだ住宅を見た人もいるのではないでしょうか？そちらは分譲住宅になります。

「注文住宅」は、建物のみになり土地は別に購入する必要があります。建売住宅と比較して価格が高いのが特徴です。また、間取りや内装などのデザインを自由に設計することができます。

「建築条件付き売地」とは、指定されたハウスメーカーで建物を建てることが条件になっている土地になります。指定されたハウスメーカーによって、間取りやデザインの自由度が異なります。間取りがほぼ決まっているケースも多いので、住宅に自由度を求める人は事前にどこまで自由に設計できるのか確認しておきましょう。

建売住宅のよく聞くデメリット

自由度が少ない？着工前なら変更可能な場合も

注文住宅と違って間取りやデザインなど自由に設計できません。「収納を増やしたい」「キッチンはおしゃれなペニンシュラキッチンにしたい」「吹き抜けを造って開放的なリビングにしたい」など変更することが基本的にできません。

しかし、建売住宅は建物が建てられる前（着工前）の段階でも販売しています。着工前であれば「収納棚を追加」「キッチンをグレードアップ」「クロスやフローリングの色を変更」などができる場合もあります。間取りを大幅に変更することは難しいですが、フローリングの色をホワイト系からシックなブラウン系に変更できるだけでも嬉しいポイントですよね。

建物完成後であればできない工事も、着工前であればオプションとして追加できることもあります。もし、注文住宅ほどのこだわりはいらなくても選択できるオプションが欲しい人は建売住宅の着工前物件を狙ってみるのもいいかと思います。ただし、着工前でも施工会社によって一切の追加や変更ができませんので事前に確認が必要です。

完成済みは工事過程をチェックできない？徹底した検査が主流

住宅が完成していると工事過程を見ることができないので不安に思う人もいます。注文住宅や建築条件付き売地のように住宅を建てる前に契約する場合には、工事過程をしっかり自分の目で確認することができますね。

しかし、実際に毎日何時間も工事過程を見れる人はほぼいません。仕事があったり子育てがあったりと忙しい合間を縫って少し確認できる程度です。

そのため、工事過程を見ることより施工会社がどのような検査をしているのかが重要になります。建物が完成する前に何回検査を実施したのか、施工会社だけではなく第三者機関の検査も受けているのかを確認してみましょう。

似たような外観になる？建売住宅でもデザインは豊富

注文住宅と違い自由に設計できないため、似たようなデザインになりやすいデメリットがあります。実際に一昔前の分譲住宅では、色が違うだけでデザインも形も同じような住宅が一列に並んでいる光景を良く見ました。

注文住宅のように外観を他とはまったく違う形にすることはできません。しかし、最近の建売住宅では外観のデザインも豊富になっており、似たような住宅が並んでいることが少なくなってきました。何棟も建っている分譲住宅の中から好みのデザインの住宅を選択しやすくなっています。

建売住宅は地震や寒さに弱い？地震には強い住宅が多い

「建売住宅は安いので地震に弱く寒い家になる」と心配している人もいます。注文住宅と比較して建売住宅は、仕様している断熱材や窓のグレードが低くなります。そのため、注文住宅と比べるとどうしても寒いと感じやすくなります。少しでも暖かく快適な住宅にするために、床暖房や窓のグレードを上げることがオプションで可能な住宅を選択する方法もあります。

また、地震が多い日本では耐震性を気にして住宅を購入する人が多くいます。そのため、建売住宅でもコストを抑えて耐震性が弱い住宅にするメーカーは少なく、耐震性の高さを売りにしている施工会社は多いです。

建売住宅のメリット

早く入居できる最短1カ月

建物がすでに完成していれば最短で約1カ月程度で契約からお引き渡しまですることができます。①気に入った物件を選択→②申し込み→③売買契約→④住宅ローンの本申し込み→➄決済→⑥お引き渡しの流れになります。

「結婚生活のスタートを新居で迎えたい」「子どもが産まれるタイミングで広い一戸建てが欲しい」「子どもが小学校に上がる前に入居したい」など住宅を購入する理由はご家庭によって異なります。しかし、住宅を購入したいと考えてからなるべく早めに入居したいと希望する人がほとんどです。特に、家賃を現在払っているのであれば早めに入居したいですよね？

注文住宅であれば家の購入を検討してから入居するまで1年～2年かかるケースが多くなります。土地を決める、間取りを決める、デザインを決めるなど項目が多岐にわたります。「自由度が高い＝選択肢が増える」ことなのですぐには決められず施工会社と何回も打ち合わせをすることもでてきます。

価格が安い

建売住宅は間取りやデザイン、使用する設備などがある程度決まっていることでコストを抑えることができます。また、大手の施工会社であれば大量に木材や設備を仕入れることからコストパフォーマンスが高くなっています。

注文住宅と建売住宅で同じ大きさの家を建てた場合の価格に大きく違いがでてきます。住宅にかけるお金を抑えることで、趣味や子どもの教育費にお金を使うことができますね。

建売住宅が向いている人

【建売住宅が向いている人】

• 住宅購入に手間をかけたくない人
• 価格を抑えたい人
• 早めに入居したい人
• こだわりが少ない人

土地＋建物の建売住宅は、住宅の契約から購入までがスムーズです。土地を探したり施工会社を探す手間が必要ありません。また、住宅購入価格を抑えることもできるため「時間＋お金」を節約することができますね。

まとめ

建売住宅とはなにか、メリット・デメリットを解説しました。「建売住宅は安いから悪い」ということはありません。安心して住めるためのアフターサービスや保障が充実している会社もあります。立地条件やコスト面なども含めて比較検討してみてくださいね。

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