不動産お役立ちコラム
茨城県での住宅購入〜固定資産税の側面〜
目次
はじめに|茨城県で住宅購入を検討するなら知っておきたい固定資産税

住宅を購入する際、多くの方がローン返済額や物件価格に注目しますが、見落とされがちなのが「固定資産税」です。固定資産税は、住宅を所有している限り毎年発生するランニングコストであり、長期的な家計に大きな影響を与えます。
本記事では、茨城県でマイホーム購入を検討している方に向けて、固定資産税の基本的な仕組みから、税額の決まり方、都市部との比較、軽減措置の内容までをわかりやすく解説します。不動産購入前の判断材料として、ぜひ参考にしてください。
固定資産税とは?|土地・建物に毎年かかる地方税
固定資産税とは、毎年1月1日時点で土地や建物などの固定資産を所有している人に課税される地方税です。税金は市町村が課税主体となり、納付先も物件所在地の市町村になります。
茨城県で住宅を所有した場合も、例外なく固定資産税が課税されます。税額は全国一律ではなく、土地価格や建物評価額、自治体の課税方針などにより異なります。
茨城県の固定資産税は高い?安い?全国的な位置づけ
結論から言うと、茨城県の固定資産税は全国的に見て「比較的負担が軽い部類」に入ります。その理由は、地価水準が首都圏近郊の中では抑えられている点にあります。
特に東京都や神奈川県、千葉県の都市部と比較すると、同じ延床面積・同等仕様の住宅であっても、土地評価額が低くなるケースが多く、その分固定資産税額も低く抑えられます。
水戸市やつくば市など一部エリアでは地価がやや高めですが、それでも首都圏中心部と比べると税負担は現実的な水準です。
固定資産税の計算方法|茨城県でも全国共通の仕組み

固定資産税は、以下の計算式で求められます。
固定資産税額 = 課税標準額 × 1.4%(標準税率)
課税標準額とは?
- 土地:固定資産税評価額をもとに算出
- 建物:再建築価格を基準に経年減価を反映
評価額は原則として3年に1度見直されます(評価替え)。新築住宅の場合、建築直後の評価額が最も高く、年数の経過とともに徐々に下がっていくのが一般的です。
住宅用地の特例|固定資産税が大幅に軽減される制度
茨城県でも全国共通で適用される重要な制度が「住宅用地の特例」です。これは、住宅が建っている土地に対する固定資産税を軽減する制度です。
- 小規模住宅用地(200㎡以下):課税標準額が6分の1
- 一般住宅用地(200㎡超部分):課税標準額が3分の1
たとえば、評価額1,200万円の土地(200㎡以下)であれば、課税標準額は200万円相当まで圧縮されます。この特例があることで、茨城県では敷地にゆとりのある戸建住宅でも税負担が過度に重くなりにくいのです。
新築住宅の固定資産税軽減措置|一定期間は税額が半額
新築住宅を取得した場合、一定期間、建物部分の固定資産税が軽減される特例があります。
- 一般的な新築住宅:3年間、建物部分の税額が2分の1
- 長期優良住宅:5年間、建物部分の税額が2分の1
この制度は茨城県内の市町村でも広く適用されており、住宅購入初期の負担を抑える大きなメリットとなります。参考:国土交通省
茨城県で固定資産税が高くなりやすいケース

比較的負担が軽いと言われる茨城県でも、次のようなケースでは固定資産税が高くなる可能性があります。
- つくば市・研究学園エリアなど地価が高い地域
- 駅近・商業地域に立地する土地
- 延床面積が大きく、設備グレードが高い住宅
- 特例が適用されない更地や空き家状態
特に住宅を建てる前の「更地」の状態では、住宅用地特例が使えないため、税額が一時的に高くなる点には注意が必要です。
固定資産税と都市計画税の違いにも注意
都市部では、固定資産税とは別に「都市計画税」が課税される場合があります。都市計画税は、市街化区域内の土地・建物に課され、税率は最大0.3%です。
茨城県内でも、市街化区域に該当するエリアでは都市計画税が発生しますが、対象区域は限定的であり、全県一律ではありません。物件選びの際は、固定資産税と合わせて確認しておくことが大切です。
【市町村別】那珂市・水戸市・ひたちなか市の固定資産税イメージ

那珂市の固定資産税の特徴
那珂市は、水戸市に隣接しながらも地価が比較的落ち着いており、固定資産税の負担も抑えやすいエリアです。郊外型の住宅地が多く、住宅用地の特例を最大限活用しやすい点が特徴です。敷地にゆとりを持たせた戸建住宅でも、税額が過度に高くなりにくく、長期的な住宅維持コストを計算しやすい地域と言えます。
水戸市の固定資産税の特徴
水戸市は県庁所在地として都市機能が集約されており、駅周辺や利便性の高いエリアでは土地評価額が高めになる傾向があります。そのため、那珂市と比較すると固定資産税額はやや高くなるケースが一般的です。一方で、郊外エリアでは比較的落ち着いた税額となることもあり、立地による差が大きい点が特徴です。
ひたちなか市の固定資産税の特徴
ひたちなか市は商業施設や工業エリアが充実しており、人気の住宅地では地価が上昇傾向にあります。特に勝田駅周辺など交通利便性の高いエリアでは、固定資産税もそれに比例して高くなる傾向があります。一方、エリアを選べば那珂市と近い水準に収まる場合もあり、立地選びが重要となります。
【モデルケース】那珂市で住宅を購入した場合の固定資産税はいくら?(月額換算)

ここでは、那珂市で一般的な戸建住宅を購入した場合のモデルケースをもとに、固定資産税の目安を見ていきます。
想定条件
- 土地:200㎡(住宅用地・評価額1,000万円)
- 建物:延床100㎡の新築木造住宅(評価額1,200万円)
土地の固定資産税
住宅用地特例により、200㎡以下の部分は課税標準額が6分の1になります。
- 課税標準額:約167万円
- 固定資産税:約2.3万円/年
建物の固定資産税(新築軽減適用)
新築住宅の軽減措置により、建物部分の税額は2分の1になります。
- 建物評価額:1,200万円
- 固定資産税:約8.4万円 → 軽減後 約4.2万円/年
ただしこの減額制度の適用には以下のような要件があります。
- 住宅として使用する部分の床面積が全体の床面積の2分の1以上であること
- 居住用部分の床面積(区分所有の住宅にあっては専有居住部分の床面積)が、50㎡以上280㎡以下(戸建以外の賃家住宅にあっては、40㎡以上280㎡以下)であること
また減額対象は住宅として使用する部分の床面積のうち120㎡までの部分となります。
合計の固定資産税額(年額・月額)
- 年間合計:約6.5万円
- 月額換算:約5,400円
※あくまでモデルケースであり、実際の税額は立地・評価額・都市計画税の有無等により変動します。
那珂市で住宅購入を検討する方へ|固定資産税から見たメリット
那珂市は、住宅価格だけでなく、固定資産税を含めた「住み続けるコスト」を抑えやすい地域です。水戸市・ひたちなか市の通勤圏でありながら、税負担を現実的な水準に抑えられる点は、子育て世帯や共働き世帯にとって大きな安心材料となります。
住宅ローン返済額に加え、固定資産税を月額で考えることで、家計管理はより明確になります。那珂市での住宅購入は、堅実で将来を見据えた選択肢と言えるでしょう。
まとめ|茨城県(特に那珂市)は固定資産税を含めて住宅コストを抑えやすい

茨城県は、首都圏近郊でありながら地価が比較的安定しており、固定資産税の負担も抑えやすいエリアです。住宅用地特例や新築住宅の軽減措置を活用すれば、長期的な住居コストを現実的な範囲に収めることができます。
住宅購入は「買えるかどうか」だけでなく、「持ち続けられるかどうか」が重要です。茨城県でのマイホーム取得は、固定資産税を含めたトータルコストの面でも、堅実な選択肢と言えるでしょう。
不動産選びの際は、物件価格だけでなく、毎年かかる税金にも目を向けながら、将来を見据えた判断をおすすめします。


