不動産お役立ちコラム
後悔しがちな二世帯住宅|後悔するポイントや成功させるためのコツ
親と子どもが1つの住宅で暮らす「二世帯住宅」は、「後悔しそう」「家族間のトラブルの元になりそう」など悪いイメージをもたれる人も多いのではないでしょうか?
しかし、家族が安心して暮らせる二世帯住宅は実はメリットが多くあります!そこで今回は、二世帯住宅をつくって後悔しやすいポイントや成功させるためのコツをご紹介します。二世帯住宅を検討している人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
【コラムでわかること】
- 二世帯住宅で「後悔しがちなポイント」がわかる
- 二世帯住宅を「成功させるコツ」がわかる
- 二世帯住宅のメリットがわかる
目次
二世帯住宅は3パターン
- 完全同居型
- 部分共有型
- 完全分離型
・完全同居型
キッチンやお風呂、トイレなどの設備すべてを共有する住宅です。二世帯住宅用に建てられた家ではなく、もともとある実家に子ども世帯が引っ越して一緒に住むパターンが多くなります。設備も世帯別に増やすこともなく、間取りも一般的になることが多いため、建築費などコスト面が安く抑えられます。しかし、プライバシー確保が難しくストレスを感じやすくなるかもしれません。
・部分共有型
部分的に共有スペースはあるが、キッチンやトイレなどの設備をわける間取りの住宅です。玄関やリビングは共有になるため、二世帯でコミュニケーションは取りやすいが適度な距離があるのが特徴です。
・完全分離型
玄関やリビング、キッチンやお風呂などすべてが分離している住宅です。近年の二世帯住宅ではプライバシーの確保がしやすい完全分離型が人気です。しかし、3パターンの中で一番建築費用などが高額になります。
二世帯住宅で後悔したポイント
生活音が気になる
子どもがいる世帯と60代70代の世帯ではライフスタイルが違います。間取りによっては生活音が気になってストレスを感じやすくなります。
まだ寝ているのに朝早くから洗濯機や掃除機の音が聞こえてくる。逆にもう寝ているのにテレビの音が聞こえてくる。など起きる時間や寝る時間が違うことで生活音を不快に感じやすくなります。
特に、小さい子どもがいるご家庭では、泣いたり騒いだり走り回ったりと毎日が賑やかな生活になります。優しく注意するだけでは効果がなく、親が怒る場面も多くなるかと思います。そのため、怒るときの声を聞かれないようにしたり、子どもたちの騒ぎ声が迷惑になっていないか気にしたりすることで、日々の小さなストレスが蓄積されることもあります。
成功させるコツ
- 足音が気になる1階2階の分離タイプの間取りではなく、横に分離するタイプの間取りにする
- 壁だけで分離するのではなく、共有スペースであるリビングを二世帯の間に設置したり、廊下や収納を間に設置する
- 防音性の高い住宅を検討する
共有スペースでの距離感に疲れる
完全分離型ではない二世帯住宅であれば共有スペースが存在します。リビングやキッチン、お風呂など共有スペースが多いほど相手世帯に気をつかう時間が増えます。
共有スペースで気をつかうポイント
- 使い方
- 使う時間帯
- 掃除の仕方や頻度
- ティッシュやトイレットペーパーなど消耗品の補充
上記のように気にする点は多くなります。お風呂や洗面所の使う時間帯が被ってしまえばその間は待っていないといけません。どの時間帯に誰が利用するのか決めておくことで毎日の被りを防ぐことはできますが、毎日がまったく同じとは限りません。自分の家なのに共有スペースは自由に利用できないことに不満を感じやすくなります。
成功させるコツ
- 共有スペースのルールを明確化させる
- 消耗品の補充は誰がするのか
- 掃除は誰がするのか
- 使い方や使う時間帯はライフスタイルの変化によって話し合う
費用の負担割合がわかりにくい
- 光熱費
- 水道費
- ネットの通信費
- 食費
- 住宅ローン
メーターなどを別々にしないとどちらの世帯がどれだけ利用したかは分かりにくいものです。また、子どもが小さいうちの食費と子どもが大きくなってからの食費は異なります。最初に決めた金額をそのまま払い続けて納得いかなくなることもでてきます。
ランニングコスト
- リフォーム費用
- 冷蔵庫や電子レンジ、テレビなど家電交換費用
- 固定資産税・都市計画税
住宅を購入したばかりでは気にならないかもしれませんが、家電も家も劣化していきます。10年生活すれば家電を買い替えたり、家の補修をする場合もあるかと思います。その際に、誰が費用を負担するかでトラブルになりやすくなります。
成功させるコツ
- 光熱費など別々にできるものは、なるべく別々にする
- 食費の割合は子どもの成長と共に見直す
- 住宅ローンなど建築にかかった費用の割合は、住む面積や希望した追加オプション費用によって負担を決める
- ランニングコストの割合も最初に話し合う
二世帯住宅のメリット
子育てのサポート・孫の成長を感じられる
子どもが小さいうちは特に親のサポートは大変ありがたく感じます。子どもが1人だけでも大変なのに、2人3人といれば大人の手は多いほど助かりますね。
共働き夫婦が増えてきた近年では、昼間は誰も家にいないというご家庭が多くなってきています。特に子どもが小さいうちは、風邪をひいて保育園や幼稚園にいけない日もあるかと思います。そんなときに、親が家にいて面倒を見てくれたら心強いですよね。
また、孫の成長を近くで見守れるのはおじいちゃんおばあちゃんにとって嬉しいポイントかと思います。「ハイハイができるようになった」「しゃべれるようになった」「ランドセルを背負って小学校に通うようになった」子どもの成長は早いものですが、一緒の家に住んでいることで孫の成長を感じやすくなりますし、イベントを一緒に楽しむこともできますね。
親の老後を安心サポート
親にはずっと元気に健康でいてもらいたいですよね。ですが、高齢になると気持ちは元気でも、どうしても体に不調を感じやすくなります。
親の具合が悪くなった際に、毎日何時間もかけて実家に通いサポートすることは大変です。ですが、同じ家に住むことで親の不調に早めに気づくことができますし、すぐに対応することもできます。親のサポートがしやすいことは、親も子どもも安心できるポイントですね。
トラブルになりにくい適度な距離の戸建てもオススメ
「二世帯住宅はやっぱり後悔しそうで怖い!」という人には、親の近くの戸建てを購入することも一緒に検討してみてはいかがでしょうか?
徒歩圏にあれば気軽にどちらの家も行き来しやすくサポートもしやすいです。車移動の距離だとしても30分以内の距離であれば、自分たちの生活にそれほど影響を与えることなく通うことができますね。
二世帯住宅は一般的な戸建てより高額になりやすいため、土地を持っていなかったとしても土地付きである分譲住宅を購入したほうが安くなる場合があります。特に「住宅市場」がご紹介する那珂市のエリアの新築戸建ては2,000万円~2,500万円の戸建てが多くなります。
「子育てをサポートしてもらいたい!」「親の老後が心配だから近くに住んであげたい!」だけど「同居することで後悔したくない」という人は、プライバシーは守られる、サポートもしやすい適度な距離の戸建てもオススメです。
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