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全館空調とは?電気代や仕組み、メリットデメリットを解説

全館空調とは?電気代や仕組み、メリットデメリットを解説

全館空調とは、家全体が1年中適温で快適な住まいを実現できるシステムです。

贅沢な設備として思われがちですが「快適性」「健康面」「ランニングコスト」を考慮すると十分検討できる機能を持っています。

そこで今回は、全館空調の特徴やメリット・デメリット、後悔しないためのポイントをご紹介します。

全館空調を導入しようか迷っている方はぜひ記事を参考にしてくださいね。

 

【コラムでわかること】

  • 全館空調とはなにか?導入できるハウスメーカーや仕組み
  • 全館空調のメリット・デメリットと後悔しないための確認ポイント

 

全館空調とは

リビング 家族笑顔

全館空調とはエアコンの代わりになるような「冷暖房システム」のことをさします。

24時間365日稼働し、冷暖房にプラスして「換気」の機能も備わっています。

4LDKなら通常5台のエアコンが必要ですが、全館空調なら1台設置するだけで家全体の温度管理が可能です。

廊下や洗面所なども含めて家全体が適温になるため、快適で健康的な暮らしを実現できます。

全館空調はどのハウスメーカーでも対応できる?

家 選べる

全館空調は1つではなくさまざまな種類のものが商品化されています。メーカーごとに「価格」「強みとなる機能」「設置タイプ」が異なります。

導入したい全館空調が見つかってもすべてのハウスメーカーや工務店で導入できるわけではないので注意しましょう。

 

【導入できる全館空調とハウスメーカー】

  • A社が開発した全館空調→A社の住宅で導入可能
  • B社が開発した全館空調→B社の住宅で導入可能
  • ビルダーフリーの全館空調→工務店を選べる

ハウスメーカーが独自で開発した全館空調は、ハウスメーカーとセットになっているためほかのメーカーで取り付けることはできません。

ビルダーフリーの全館空調は自由に選ぶことができますが、独自の全館空調システムを持つハウスメーカーでは導入できません。

 

【全館空調を取り扱っているハウスメーカー】

  • 桧家グループ(桧家住宅・パパまるハウス)
  • パナソニックホームズ
  • トヨタホーム
  • 積水ハウス
  • ミサワホーム
  • ユニバーサルホーム
  • 一条工務店など

全館空調の仕組みや4つのタイプ

全館空調システムとは一般的に1台の室内機で冷暖房を行い、ダクトを通って家全体に空気を循環させる仕組みです。

また、全館空調には「天井吹き出し型」「床下冷暖房型」「壁パネル型」「エアコン型」と4つのタイプがあります。

最も多いタイプは「天井吹き出し型」です。天井に埋め込まれている専用の機械から冷暖房を送ります。

全館空調のタイプは全種類選べるわけではなく、ハウスメーカーによって取り扱っている商品が異なるため注意が必要です。

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全館空調のメリットは?電気代は低コスト

電気代

電気代は低コスト

全館空調は24時間365日稼働しているため電気代が高くなる!と思われがちです。

ですが、エアコンを付けたり消したりすることがないため電力を抑えることが可能です。

なぜなら電力を多く消費するのはエアコンの稼働時だからです。

全館空調システムが消費電力を抑えられるデータは数多くのハウスメーカーで実証されています。(参考サイト:Z空調-導入費用も月々の電気代も低コスト-全館空調シェアNo.1

もちろんライフスタイルや契約する電力プランによって電気代は異なるため、お得になるか事前にシミュレーションすることが大切です。

夏は涼しく冬は暖かい家になる

全館空調は居室に限らず玄関・廊下・洗面所も一定の温度になるため快適な生活を送りやすくなります。

「床暖房があるリビングは暖かいけど廊下やトイレは寒くて億劫になる」

「1階は涼しいけど2階は暑すぎる」など季節によって異なるストレスを防ぐことが可能です。

冬でも夏でも快適に過ごせる住宅にできるのは全館空調の大きな魅力です。

ヒートショックや熱中症のリスク対策

お風呂

全館空調は「健康面」でもメリットがあります。

家全体が一定の温度に保たれるため、浴室から脱衣所に移動した際の急激な温度差によって起こる「ヒートショック」のリスクを軽減できます。

高齢のご家族がいても安心して暮らすことができますね。

また、エアコンをかけないことで夜中にいつの間にか熱中症になってしまう恐れもありません。

寝苦しさを感じることなく朝までぐっすり快眠が可能です。

24時間換気で空気が綺麗&アレルギー対策

24時間換気しているため窓を開けなくても室内の空気をいつでも綺麗に保つことができます。

また、全館空調は高性能フィルターを搭載していることが多いため、換気しながら花粉・ほこり・ダニの糞などのハウスダストを抑えることができます。

アレルギー持ちの方でも空気清浄機を各部屋に設置することなく、暮らしやすい住空間を実現できます。

間取りの自由度が上がり広々リビングを実現

開放的なリビング

各部屋に合わせたエアコンを設置するのではなく家全体で温度調節ができるため、壁で細かく仕切る必要がありません。

人気の「広々とした開放的なリビング」や段差で空間をわける「スキップフロアやロフト」の間取りでも快適な室温を保つことができます。

全館空調のデメリットは?初期費用は200万円以上

家 お金

全館空調の設置費用は高い

全館空調システムは導入するメーカーによっても異なりますが「200万~250万円」が相場になります。

初期費用が高いため導入することで予算オーバーしてしまう可能性もあります。

ですが、パパまるハウスのZ空調「約120万円」など選ぶハウスメーカーによっては価格を抑えて全館空調を導入できます。

乾燥しやすい

全館空調は24時間稼働し換気を行っているため冬場はとくに乾燥しやすい傾向です。

乾燥によって喉を傷めやすい方は「寝室に加湿器を設置」など乾燥対策をすると安心です。

各部屋で温度調節ができない

全館空調は基本的に部屋別に温度調節ができません。

ですが、春の過ごしやすい季節にクーラーをつける必要がないように、1年中家全体が適温であれば個別の温度調節も必要ではなくなります。

1台故障すると家全体に影響

1台で各部屋のエアコンの代わりになるため、その1台が故障すると家全体の冷暖房に影響を与えます。

故障のリスクを減らすためにフィルターにホコリが溜まらないように定期的なメンテナンスが重要です。

掃除の必要性は一般的なエアコンでも同様ですが、全館空調は掃除する箇所が少ないため維持管理しやすくなります。

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全館空調で後悔しないためのポイント

高断熱の家

高断熱・高気密の住宅を選ばないと電気代が高くなる

全館空調システムを導入する際に一番重要になるのが「高断熱・高気密」の住宅を選ぶことです。

家全体を適温に保つためには外気の影響を受けにくくする断熱性と室内の温度を外に逃がさない気密性が重要になるからです。

断熱性が低い場合、家全体を適温にするための消費電力が多くなり電気代が高くなってしまう恐れがあります。

「低コスト」「快適」な住宅にするためにも高性能な住宅を選ぶことをおすすめします。

メーカーの保証期間2年~10年を確認

故障のタイミングなどは使い方やメンテナンスの仕方で異なりますが、一般的な全館空調の寿命は「15年~20年」といわれています。

ですが、数年でトラブルが発生する可能性もあるため、修理費用を追加で支払わないためにも保証期間を確認しておきましょう。

「2年~10年の保証期間」「有償・無償」とハウスメーカーごとに差があります。

初期費用だけを比較するのではなく保証期間も含めて比較検討してみましょう。

全館空調とは家中どこにいても快適な暮らしを実現できるシステム

全館空調は高断熱・高気密のハウスメーカーを選ぶことで「電気代を抑えて健康的で快適な暮らし」を実現します。

メーカーによって「初期費用」「天井・床・壁タイプ」「強みとなる機能」などが異なります。

予算や機能を考慮して全館空調システムを導入できるハウスメーカーを選んでみましょう。

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監修者情報

藤井 義光

藤井 義光株式会社住宅市場 代表取締役

株式会社住宅市場の代表取締役を務める藤井 義光と申します。当社では、住宅用地や建売住宅、中古住宅など、豊富な住宅情報を取り扱っております。
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今後も、住宅市場の最新情報を発信してまいりますので、ぜひご覧ください。

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