不動産お役立ちコラム
平屋の魅力をローコストな間取りで実現するポイント|予算別に見るプランの特徴と暮らし
平屋は、和モダンでおしゃれな雰囲気の外観やフラットで使い勝手のいい間取りが人気です。
今回は、幅広い世帯から注目されている平屋での暮らしをリーズナブルなコストで実現するのに役立つ、予算に合わせた家づくりのポイントや価格帯別に見る間取りの特徴などを解説します。
性能・品質は大切に、無駄のないローコストな住宅仕様でスマートな暮らしを楽しみましょう。
【このコラムでわかること】
- 幅広い世帯に人気の平屋の魅力や安全なローコスト間取りを手に入れるためのポイントを解説します。
- 予算決めに役立つ相場ごとの間取り例でライフスタイルに合う平屋を考えてみましょう。
目次
ローコストで実現する平屋暮らしの魅力とは?
平屋は、シンプルなのに人目をひく個性的なデザインやフラットにつながるのびやかな間取りが、どの世帯にも対応しやすい自由度の高い住まいです。
そこで、多くの方が気になるのは平屋の価格ではないでしょうか?
平屋は、同じ延べ床面積の2階建てに比べて、比較的コストがかかる「基礎」や「屋根」の面積が広くなるため、建築費が割高になりがちです。
しかし、家づくりでは建築費だけでなく、間取りの使い勝手や暮らしの快適性、将来のメンテナンス費用など、トータルで検討することをおすすめします。
ここではまず、間取りにもこだわる理想の平屋を予算内で実現するための工夫やローコストな平屋ならではの魅力をチェックしていきましょう。
幅広い世帯に人気の平屋が手に入る
平屋は、重心が低く安定性のあるシンプルな構造なので、間取りやデザイン、設備仕様によってはリーズナブルな価格で建築・購入可能です。
例えば、家族構成に合わせた無駄のないコンパクトな平屋や、壁や仕切りの少ない開放的な間取りなど、妥協いらずで節約できる方法があるのも魅力です。
ライフスタイルに合わせた自由な間取り
シンプルな平屋ならではの自由な間取りで、理想のライフスタイルに合わせた空間や広さが確保できるのも魅力です。
子育て世帯の家では、リビングを中心に子ども部屋などの個室を近くにレイアウトする安心感のある間取りや、多目的に使えるロフトのある間取り、アウトドアで四季を楽しむウッドデッキなど、ご家族がイメージする暮らしを実現させましょう。
生活・家事効率のいい動線が実現
階段を上り下りする家族の足音や朝夕の慌ただしい移動は、気になる方も多いのではないでしょうか。
平屋の間取りでは、ご家族の生活動線がシンプルになり、程よい距離感でコミュニケーションが取りやすいのはもちろん、掃除や洗濯にかかる負担や移動時間の無駄がなくせるとして、どの世帯からも注目されています。
今も将来も快適なバリアフリー設計
将来、介助・介護が必要になるご家族や自分たちが高齢になった時にも、平屋間取りのバリアフリー設計は安心ですよね。
例えば、車いすが通れる幅広い廊下や手すりのある階段は、小さなお子様がいる子育て世帯にとっても便利です。
ライフスタイルの変化にも対応しやすいバリアフリーな平屋で、安全で使い勝手のいい家族目線な家づくりを目指しましょう。
将来的に必要なコストも抑える
シンプルな形状の平屋では、住まいの気密性や断熱性が保ちやすくなるため。冷暖房効率を高めてランニングコストを抑える家づくりにおいても有利です。
また、新築購入に必要な建築費をはじめとする費用だけでなく、将来のメンテナンスや修繕工事にかかる費用も、2階建てや複雑な形状の住まいと比べてローコストに抑えられます。
予算内で理想の平屋間取りをつくる5つの節約術
自由な間取りがローコストでも実現する平屋を、ご家族の希望予算に合わせてプランニングするには、適切な節約方法で優先順位を立てた計画が大切です。
それでは、コストダウンにつながる工夫ポイントを見ていきましょう。
希望予算を明確にする
まずは、自分たちの希望予算を明確にするために、頭金や住宅ローンを含めた「資金計画」を立て、家づくりにかけられる予算を算出してみましょう。
資金計画をサポートしてくれる、建築会社や不動産会社のアドバイスも参考にしながら、土地代や別途付帯工事費、税金や手数料などの諸費用も含めた総予算を把握しておくことが大切です。
これらを含めた家づくりのトータルコストと内訳を示した見積りを複数社に依頼して、比較検討することで、理想的な予算や実現可能なプランも決めやすいかもしれません。
家族構成に合わせた家の広さ
平屋は、「基礎」や「屋根」の面積が広くなればなるほど割高になる建物なので、家族構成や暮らしに合わせて、ちょうどいいサイズの大きさを選ぶことが大切です。
平屋を大きくすれば、その分材料費や建築費が上がるので、必要以上の広さは無駄なコストを生む可能性があります。
駐車台数や外構スペースの余裕も考慮しながら、建物の広さを検討してみましょう。
部屋数の無駄を検討する
無駄な部屋や将来使わないスペースがないかよく検討してみましょう。
同じ延べ床面積の平屋でも、複雑な間取りや壁の多い住まいでは建築費が高くなってしまいます。
ご家族のライフスタイルやライフステージに変化に備えて、子ども部屋や書斎、収納などの個室設計が適切か、部屋数や配置、仕切りの有無などを見直して、余計な部分を減らしていきましょう。
できるだけ廊下を減らす
個室と同様に、廊下も無駄な壁や仕切りを節約するのに注目すべきポイントです。
廊下があることでスムーズな動線の障害になっていないか、また廊下部分の床面積を他の間取りの広さに配分できないかなど、実際の暮らしに落とし込んだ柔軟な間取りプランに工夫してみましょう。
設備のグレードを見直す
高価な内装仕様や最新の設備は、物価高の影響で予算オーバーの大きな原因の1つになってしまいがちです。
基本的な性能や機能が備わっていれば、快適な生活を送るのに充分な場合も多くあるので、思い切って見直してみるのもおすすめです。
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ローコストな平屋を選ぶ際に注意すべきポイント
ローコスト住宅や予算内で理想の暮らしを実現させるためには、建物の価格だけでなく土地の条件や性能・品質管理にも注意が必要です。
また、新築注文住宅や建売住宅、リフォーム済み中古住宅など、幅広い選択肢から検討することで、予算に見合った良質な住宅を見つけやすくなります。
土地の条件によって建築費用が変わる場合がある
土地の地盤や形状、立地条件などが総費用の変動に影響することがあります。
地盤改良が必要な土地の追加工事費や変形地・狭小地に合わせた住まいの設計費、重機や大型トラックの出入りが難しい土地の場合の人件費など、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
土地探しから幅広い可能性を検討するのがおすすめ
建築条件なしの分譲地では、ハウスメーカーや工務店、設計事務所の中から、ご家族の家づくりと相性のいい住宅会社が選べるため、契約後も納得いくまでプランづくりにこだわれます。
どこでも自由に家づくりを楽しみたい方は、建築会社の縛りがない土地を選ぶようにしましょう。
性能や品質に影響する部分のコストカットは避ける
建築費を抑えるために、住まい性能や品質に妥協するのは危険です。
土地探しや地盤調査の段階から言えることですが、ローコストのために今後の暮らしに支障が出るような構造的な部分のコストカットは避けましょう。
また、耐震性や断熱性など快適な暮らしを維持するのに大切な基本的な性能も見落とさないようにしましょう。
ローコスト平屋の予算の考え方
ひと言に「ローコスト平屋」の予算といってもさまざまな価格帯があります。
例えば、2022年度のフラット35利用者調査による全国平均建設費は、注文住宅で約3,700万円となっています。
この、全国平均よりもリーズナブルな価格で快適な平屋を考えるためには、それぞれの価格帯で分かる間取りの特徴を参考にプランを検討してみるといいでしょう。
800~1,000万円台の平屋間取り
この価格帯では、夫婦2人暮らしや親子3人家族向きの平屋が想定されます。
2~3人家族にちょうどいい2LDKで、延べ床面積約20~23坪の広さが約30万円の坪単価で実現するのが目安です。
ただし、土地の条件や地域によって価格が異なるため、予算の範囲内で希望の条件に合う土地を探してみましょう。
1,000~1,500万円台の平屋間取り
1,000万円からの価格帯では、延べ床面積が約23~26坪になるので、より広いLDKや個室が確保できるようになります。
また、4人家族向けに部屋数を増やして3LDKにすることも可能です。
ローコストハウスメーカーや工務店でつくる坪単価約40万円の平屋では、設備や仕様のグレードにも選択肢が出てきます。
1,500~2,000万円台の平屋間取り
中堅ハウスメーカーや工務店で建てる1,500~2,000万円台の平屋では、4~5人家族向けの延べ床面積約28~30坪で4LDKのプランが実現します。
注文住宅の平屋の平均的な坪単価が60~70坪なので、間取りの広さや設備、外観などに工夫して坪単価約50坪になるよう、住宅会社と相談するのも大切です。
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まとめ
ローコストで満足度の高い平屋を考えるためには、家族構成やライフスタイルをベースに、希望予算や優先順位を明確化して、間取りプランを検討するのが基本です。
住まいの耐震性・断熱性などを左右する性能や品質を下げないよう注意が必要ですが、将来のライフスタイルの変化やニーズにも柔軟に対応できる、シンプルで自由な平屋で、快適な暮らしを実現させましょう。
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