不動産お役立ちコラム
2000万円の住宅ローンがきつい年収は?月々の返済額をシミュレーション
「2000万円の住宅ローン返済がきつい年収はいくらから?」
「住宅ローンが厳しい場合はどうすればいい?」
憧れのマイホームを購入しても返済額の多さに生活が苦しくなるのは避けたいですよね?
そこで今回は、2000万円の住宅ローンを無理なく返済できる年収や月々の返済額、2000万円の住宅ローンの借入が難しい場合の対応策について解説します。
住宅購入のための資金計画をしたい方はぜひ参考にしてくださいね。
【コラムでわかること】
- 2000万円の住宅ローンを無理なく返済できる年収
- 月々の返済額や年収別の借入額の上限
- 2000万円の住宅ローンがきつい場合の対応策
目次
2000万円の住宅ローンに必要な年収と月々の返済額
2000万円の住宅ローンには「年収300万円」
2000万円の住宅ローンを組むのに必要な年収は「300万円」です。
年収300万円であれば無理なく返済できる「返済負担率25%以内」にすることが可能だからです。
返済負担率は金利の高さによって異なるため、変動金利など低金利の返済方法を選択することで余裕のある返済がしやすくなります。
年収250万円だと金利によって返済負担率が30%近くなることから2000万円の住宅ローンはきついと言えるでしょう。
年収 | 変動金利(0.4%)
返済負担率 |
固定金利(1.5%)
返済負担率 |
250万円 | 24.4% | 29.3% |
300万円 | 20.4% | 24.4% |
350万円 | 17.4% | 20.9% |
400万円 | 15.3% | 18.3% |
2000万円の住宅ローンの月々返済額をシミュレーション
2000万円の住宅ローンを組んだ場合の月々の返済額をシミュレーションしました。
住居費の負担が家計を圧迫しないか確認してみましょう。
月々の返済額 | 総返済額 | |
変動金利(0.4%) | 51,038円 | 2,143万円 |
固定金利(1.5%) | 61,236円 | 2,571万円 |
手取り月20万円程度あれば住居費の負担割合が理想の範囲内に収まります。
ですが、お子様が小さくこれから教育費や食費の割合が増えるご家庭などは、年収400万円程度あると安心です。
奥様のパート収入がある場合には世帯収入で負担割合を考慮するとよいでしょう。
年収別の住宅ローンの借入上限額は?
無理なく返済できる金額ではなく、実際にいくらまで借りることができるのか知りたい方も多いと思います。
年収別に借入額の上限を確認してみましょう。
返済負担率
「借入額の上限」を確認するための目安になるのが「返済負担率」です。
負担率が高くなると「借入額の減額」や「融資が通らない」場合があります。
返済負担率の基準は金融機関によって異なりますが、年収ごとに基準を設けていることが多くなります。
【返済負担率の例】
年収 | 返済負担率 |
300万円未満 | 25%以下 |
300万円以上400万円未満 | 30%以下 |
400万円以上700万円未満 | 35%以下 |
700万円以上 | 40%以下 |
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年収別に借入額の上限をシミュレーション
年収別に借入上限額を実際にシミュレーションしてみましょう。
シミュレーションする際に注意したいのが金利の種類です。
「適用金利」と「審査金利」があり住宅ローンの借入額を決める際に審査金利を適用する金融機関も少なくありません。
審査金利は適用金利より高く設定されているため、住宅ローンがギリギリの方はどちらの金利で審査するのか確認しておきましょう。
年収 | 借入額の上限 |
250万円 | 1701万円 |
300万円 | 2449万円 |
350万円 | 2857万円 |
400万円 | 3810万円 |
(返済期間35年間・元利均等返済 金利1.5%で計算した値)
上記表では、年収300万円あれば「2449万円」までの住宅ローンを組めることがわかります。
一方で年収250万円の場合、上限まで借りても2000万円まで借りることができません。
【2000万円の住宅ローンがきつい】場合の対応策
共働きならペアローンを検討
共働きなら「ペアローン」や「収入合算」の方法があります。
夫単独での住宅ローンがきついと感じても、夫婦の収入を合わせることで無理なく返済することができます。
妻がパートや契約社員など夫婦の収入に差がある場合には「収入合算」がおすすめです。
主たる債務者が夫になり妻は連帯保証人としてサポートする形になります。
妻が正社員で夫婦の収入の差が少ない場合は「ペアローン」を検討してもいいでしょう。
それぞれが別々に住宅ローンを組むため、諸費用が2倍かかりますが住宅ローン控除の恩恵を受けやすくなります。
頭金を増やす
2000万円の返済が厳しい場合には、頭金を増やして借入額を減らす方法があります。
300万円頭金を準備すれば返済額は1700万円です。
頭金を入れることで「住宅ローンの審査が通りやすくなる」「利息を減らす」メリットがあります。
また、頭金を10%入れて融資額を9割以下にすることで金利が低くなる金融機関もあります。
月々の返済額が減るため生活に余裕が生まれますね。
低金利の変動金利を選択
月々の返済に大きく影響するのが金利です。
金利には「固定金利」と「変動金利」があり、変動金利の最大のメリットは金利が低いことです。
35年固定のフラット35の金利は「1.940%(2023年1月時点)」ですが、変動金利なら0.4%以下も多いです。
【2000万円住宅ローン 35年間返済】
月々の返済額 | |
固定金利(1.940%の場合) | 65,638円 |
変動金利(0.4%の場合) | 51,038円 |
同じ2000万円の住宅ローンでも金利の違いで月々の返済額が1万円以上異なります。
近年では長期固定金利の金利が上昇し、変動金利は低金利の状態を維持しているため変動金利を選ぶ人の割合が多くなっています。
ローン審査が通りやすい金融機関を選ぶ
住宅ローンの審査項目には「年収」「勤続年数」「雇用形態」「健康状態」などがあります。
ですが、住宅ローン審査がゆるい金融機関もあり、条件にあった金融機関を選択することで審査が通りやすくなります。
「転勤したばかり」「健康状態に不安がある」などの方は早めに不動産会社に相談してみましょう。
地域に強い不動産会社であれば通りやすい金融機関を知っている可能性が高くなります。
早めに住宅ローンを組んで35年間返済
早い年齢で住宅ローンを組むことで最長35年間の住宅ローンを組むことができます。
多くの金融機関では住宅ローン完済年齢を「80歳」としています。
年齢によっては35年間組めないこともあり、その場合月々の返済負担が大きくなります。
また、早めに住宅ローンを組むことで完済後は住居費の負担が大幅に軽減され、ゆとりの老後を過ごしやすくなるメリットがあります。
生涯の住居費のトータルコストを考えた際に、早めに住宅を購入した方がお得になるケースが多くなります。
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中古住宅を検討
新築住宅の価格が高いと感じた場合には、中古住宅も一度検討してみてはいかがでしょうか?
「実家の近く」「通勤通学に便利」「駅チカ」など立地条件を優先しつつ、価格を抑えて購入できます。
近年では中古住宅の市場が活性化していることもあり、リフォームやリノベーションに対応している業者も増えています。
内装を綺麗にすることで中古住宅に抵抗を感じやすい人でも安心して新生活をスタートさせることができますね。
贈与税の非課税枠を利用
親から住宅購入費用の一部を贈与されて住宅を購入する方も多いです。
住宅購入資金の援助は「最大1000万円」まで贈与税がかかりません。
無駄な税金を支払わずに贈与を受けることが可能です。
諸費用ローンを利用
住宅購入には物件価格以外にも諸費用がかかります。
諸費用は物件価格の「10%前後」が目安になり、自己資金で準備するのが一般的です。
ですが、現金を準備できない場合には諸費用ローンを利用することができます。
ただし「物件価格+諸費用=オーバーローン」になるため、住宅ローンの審査が厳しくなる傾向です。
諸費用を含めてローンを組みたい場合には早めに相談しておきましょう。
まとめ
毎月の返済に困らないためにも無理のない返済計画は重要です。
ただし、利用する金利・返済方法などによって大きく返済額が異なります。
細かなシミュレーションを個人でするのは難しいため、資金計画も含めて相談できる不動産会社に連絡してみてはいかがでしょうか?
住宅購入をご検討中の方は「住宅市場」におまかせください。
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