不動産お役立ちコラム
注文住宅の購入費用をシミュレーション|内訳や相場を知って安心の家づくり
「注文住宅の費用は坪単価でシミュレーションすればいいの?」
「土地も合わせて購入すると総費用はいくらかかるの?」
注文住宅の費用は「土地購入費用」「本体工事費用以外の費用」「諸費用」などがあるため、上記のように実際にいくらかかるのかイメージできない人は大勢います。
後から思った以上に費用が多くかかったと後悔しないためにも、今回ご紹介する注文住宅の費用の内訳や相場、年収別のシミュレーションなどを参考にして頂ければと思います。
【コラムでわかること】
- 注文住宅の費用を年収や返済額別にシミュレーション
- 注文住宅の相場や内訳
- 予算を決める流れ
- 住宅ローンの返済方法と固定金利と変動金利の特徴
目次
注文住宅の費用の内訳
注文住宅では「建物」+「土地」が必要になります。ここでは目安となる費用の内訳を項目ごとに解説します。
注文住宅の総費用は?本体工事費だけじゃない
注文住宅での坪単価の平均は「40万円~60万円」です。依頼するハウスメーカーによって大きく異なります。
【建築のための費用】
本体工事費 | 坪単価の部分 |
付帯工事費 | 給排水工事、ガス工事など |
別途工事費 | 地盤改良、外構工事など |
坪単価はあくまで「建物の本体工事費」という点に注意しましょう。家が完成して住める状態になるまでには「付帯工事費用」や「別途工事費」が発生します。
そのため、見積もりを依頼する際には総費用を比較するようにしましょう。
また、購入した土地の地盤が緩かった場合には「地盤改良工事」も必要になります。地盤の緩さによって改良工事の内容が異なるため「坪単価1万~6万」と差があります。
土地購入のための費用
【土地購入のための費用】
土地購入費用 | 売買価格 |
手付金 | 売買価格の5%~10% |
仲介手数料 | (売買価格×3%+6万円)+消費税 |
頭金 | 売買価格の20%(頭金なしでも可能) |
土地の売買契約時に「手付金」を支払います。「仲介手数料」の支払いタイミングは契約時や決済時など不動産会社ごとに異なりますので事前に確認して準備しておきましょう。
諸費用
【土地と建物の諸費用】
登録免許税 | 「所有権保存登記」「所有権移転登記」 「住宅ローンの抵当権設定登記」 |
不動産取得税 | 不動産を取得時に1度だけ支払う税金 |
印紙代 | 売買契約書や住宅ローンの契約書に貼る印紙 |
司法書士への報酬 | 登記手続きを依頼するための費用 |
固定資産税や都市計画税 | 毎年土地と家屋に対して課税される |
住宅ローンの諸費用 | 事務手数料や保証料 |
火災保険料 | 住宅ローンを契約する場合は必須 |
地震保険料 | 建物の構造で保険料が異なる |
引っ越し費用 | 移動距離や荷物の量、時期によって費用が異なる |
家具家電購入費用 | エアコンやカーテン、照明は各部屋に必要になる |
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注文住宅の費用をシミュレーション
ご自身の借入限度額を知ることで住宅や土地の購入費用の目安がわかるため資金計画を立てやすくなります。
ネット上で検索することも不動産会社に相談して詳しくシミュレーションすることも可能です。
年収別に借入額をシミュレーション
年収別に住宅ローンの借入額の目安を確認します。理想の返済負担率は「25%以内」と言われています。
年収 | 借入額の目安(25%以内) |
300万円 | 2045万円 |
400万円 | 2720万円 |
500万円 | 3400万円 |
600万円 | 4080万円 |
700万円 | 4760万円 |
※返済負担率25%以内、住宅ローン金利1.5%、35年の返済期間、元利均等返済、ボーナス加算なしでの条件
毎月の返済金額でシミュレーション
月々の返済額から住宅ローンの借入額をシミュレーションすることができます。
毎月の返済額 | 35年間の借入額 |
7万円 | 2,280万円 |
8万円 | 2,610万円 |
9万円 | 2,940万円 |
10万円 | 3,260万円 |
12万円 | 3,920万円 |
14万円 | 4,570万円 |
※住宅ローン金利1.5%、35年の返済期間、元利均等返済、ボーナス加算なしでの条件
注文住宅の総費用の相場は?
注文住宅の相場を「土地なし」と「土地付き」にわけてご紹介します。
世帯年収 | 住宅面積 | 建築費 | 土地取得費 | |
注文住宅 土地なし |
594.2万円 | 124.4㎡ | 3532.5万円 | 1.3万円 |
注文住宅 土地付き |
634.9万円 | 111.1㎡ | 2961.2万円 | 1436.1万円 |
引用元:2020年フラット35利用者調査
注文住宅の建築費用の相場は3000万円前後ですが、メーカーによっては1000万円台で建築することも可能です。
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注文住宅の予算を決める流れ
自己資金をいくら準備できるのか確認
自己資金をいくら出すかによって住宅ローンの借入額が変わってきます。
自己資金を多く出すことで住宅ローンの借入額を減らすことができ、その分支払う利息も減らすことができます。そのため、同じ金額の物件を購入しても総費用を安く抑えることができます。
土地相場やハウスメーカーごとの坪単価を確認
住みたいエリアの土地相場を「スーモ」「アットホーム」「地域の不動産会社のHP」などで把握することが重要です。
相場を知ることで周りより高い土地を購入して後悔するリスクを減らすことができます。
また、ハウスメーカーごとの坪単価を比較してみましょう。坪単価は「本体工事費」のみの費用になりますが、おおよその価格帯を知ることができます。
土地と建物の割合を決める
土地と建物の費用の割合を決めます。土地を優先するか建物を優先するか難しいところですよね。
土地を優先した場合のメリットは「実家の近く、通勤通学に便利な土地、子育てしやすい環境」など好条件の土地を選択しやすくなります。
また、庭や駐車場など敷地を広くすることもできるため、庭でバーベキューやビニールプール遊び、駐車場2台などの希望が叶いやすくなります。
建物を優先した場合のメリットは、設備や仕様、間取りをこだわれることです。おしゃれで快適な注文住宅をつくりやすくなります。
ご家族が優先される事項を決めておくと物件探しやハウスメーカー選びがスムーズになりますよ。
住宅ローンは固定金利と変動金利どちらが人気?
住宅ローンを借りる際に返済額に大きく影響するのが金利です。金利には主に「全期間固定金利」「変動金利」「固定期間選択型」の3種類があります。
種類 | 割合 |
変動金利 | 67.4% |
固定期間選択型 | 21.7% |
全期間固定型 | 10.9% |
引用元:住宅ローン利用者の実態調査:2021年4月~9月の住宅ローン 住宅金融支援機構
金利が一番低いことから変動金利を選ぶ人の割合が過半数を占めています。支払額が金利の低さによって変わるため重要ですが、それ以外の特徴も理解しておくことが大切です。
金利の特徴をご紹介します。
固定金利
固定金利には35年間金利が固定されるフラット35などの「全期間固定金利」と5年間や10年間など固定する期間を選択できる「固定金利選択型」があります。
固定期間中は、金利上昇による毎月の返済額上昇などのリスクがありません。
返済計画が立てやすく安心感があります。しかし、変動金利と比べて金利が高いため、このまま金利が上昇しなければ総返済額が多くなるデメリットがあります。
変動金利
変動金利はコロナ過でも金利が上昇することなく0.4%以下(2022年8月現在)など超低金利を継続しています。
そのため、固定金利と比較して同じ借入額でも返済額に大きく差が生じます。しかし、将来的に金利が上昇する可能性も十分にあることから、事前のリスク対策が重要になります。
住宅ローンの返済方法は2種類
返済方法は「元利均等返済」「元金均等返済」の2種類があります。それぞれ順番にご紹介します。
元利均等返済
「元利均等返済」は、毎月の返済額が一定の返済方法です。返済額が一定のため返済計画が立てやすいメリットがあります。
デメリットとして、借入開始時に利息の割合が多くなるため、総返済額が元金均等返済に比べて多くなります。
元金均等返済
「元金均等返済」は、元金が毎月一定の返済方法です。借入開始時は返済額の負担が大きくなりますが、元利均等返済と比べて総返済額が少なくなるメリットがあります。
まとめ
注文住宅の費用のシミュレーションは土地購入と合わせることで複雑化します。いつの間にか予算オーバーしないためにも不動産会社に希望条件を早めに相談してみましょう。
詳しくシミュレーションすることで理想の住まいを手に入れる近道になりますよ。
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